包括的アプローチ

WWFは環境保全団体なので、WWFのプロセスでは公共政策、環境問題、社会的外部要因が織り込まれています。ここには気候変動のような差し迫った挑戦課題や、水ストレス、生物多様性の損失、政治的腐敗、先住民へのインパクトなどが含まれます。WWFによるアセスメントでは、産品間及び地域間でリスクを比較・計量化し、指標ごとにリスク評価点数を割り当てます。リスク点数は発生確率とインパクトの深刻性に比例します。すなわち、点数が高ければ発生確率とインパクトの深刻性がより高いことになります。したがって、企業はリスクが高いのはどこなのか簡単に特定することができ、緩和戦略の優先順位をつけることが可能となります。

供給リスク分析は、ビジネスが最も大きな潜在的インパクトを持つのはどこかを明らかにし、また、ある特定の地域から産品を調達することに伴うリスクも明らかにします。この枠組みは、複数の産品でリスクを比較し、持続可能性の取り組み努力に優先順位をつけることにも役立ちます。

手法

供給リスク分析は以下のために用いる枠組です

  • 企業が調達もしくは投融資している産品が伴っているリスクと潜在的インパクトを評価する
  • リスクがどこで最大なのか特定する
  • 供給リスクを極力緩和するために企業はどこに注力すべきか浮き彫りにする

供給リスク分析は次の4つのマクロなリスクテーマから構成されています。

  • 供給の安定性とガバナンス
  • 環境
  • 社会
  • 経済と財務

リスク推定のため、上記4テーマのいずれかに分類される30の基準に対して、50以上の指標が設定されています。調達の産品と地域について、以下のマトリックスが示すように、発生確率と脅威の深刻度に基づくリスクが指標ごとに判定されます。

インパクトの重大度
僅少 厳しい
出現確率
コモン ありそうもない
A. よくあること B. 発生することが知られて C. 発生する可能性があります D. 発生しない E. 発生することは極めてまれ
1. 重度の脅威 25 24 22 19 15
2. 大きな影響 23 21 18 14 10
3. 適度なインパクト 20 17 13 9 6
4. マイナーインパクト 16 12 8 5 3
5. 無意味なインパクト 11 7 4 2 1